フイルター

意見が真っ二つに分かれる。 どちらが正解なのか、本当のところは、わからない。 見方や解釈が、異なるのは当然だ。 育った環境や経験が、 物事を通して見るフイルターの色になる。 十の事実を、ぜんぶ認める。 二は認めないが、八は認めるから、認める。 八は認めても、二は絶対に認めたくないから、認めない。 色のついたフイルターの感覚を怠惰して、判断をする。

続きを読む

純粋な中国人

当時、夜成田を発ち、経由地の北京へ向かう、 テヘラン行きのイラン航空の格安チケットがあった。 学生時代は93年の春、初めて中国北京を訪れた。 当時日本は米国と肩を並べる世界第二位の経済大国。 出稼ぎのイラン人が数多くいた。 機内の乗客といえば、日本人と中国人の少数派と、 8割近くのイラン人だった。 彼らは、久しぶりの帰国の興奮を抑えられず、 酒を酌み交わすどんちゃん騒ぎの…

続きを読む

邪気

多彩な変化球を投げ込む大自然が相手のピッチャーだ。 木枯らし第一号が吹いた7日の立冬から一転して、 今週は再び暖かくなるとの予報だ。 古典によれば、人体を育む存在の自然界の六気が、邪気へと変わるという。 邪気は薄着のような無防備なところと、 過度な保温による毛穴の開きなどを狙い侵入してくる。 衣服の着脱をうまく調整して、デッドボールを受けるのは避けたい。

続きを読む