テレビ

訃報が流れたのは先月。
テレビドラマで人気を博した俳優の田村正和さん。
今年4月に亡くなっていました。
あれから1カ月が過ぎ、
私の中では、悲しみにも似た喪失感は薄れつつあります。

ダンディーな役柄が多かった。
スレンダーな体型を武器にかえ、
あえて神経質、キザなふうに演じる嫌いがありました。
それでいて情熱的で、
そこに何か飄々とした人間の滑稽さをまぶして、視聴者の笑いもとれる俳優でした。

彼の主演したドラマが、走馬灯のように浮かんできました。
代表作の「古畑任三郎」をはじめ、
「パパはニュースキャスター」「オヤジぃ」「おとうさん」
昭和の終わり、平成の初めから中頃に放映されたものです。
当時はテレビが、家庭での娯楽の主役を担っていました。

時代は変わりました。
動画やSNSに時間を費やす人が増え、
テレビの需要が徐々に減りつつあります。

ふと気づけば、理由は違えど私もテレビを見なくなっています。
昭和から平成というあの時代が、
私を離れてすーっと遠ざかってしまった感があります。