漢方薬局という職業柄か、たまに自分が周囲から、
そういう自然でないものを否定する側の人にみられることがあります。
だからといってワクチン接種を大義名分に、
同調という見えない腕力をつかって、
誰かれの別なくその首すじをつかんでこっちに来い、
みたいな半ば強制的なやり方には賛成できません。
高齢で基礎疾患を抱えている。
過去のワクチン接種でアレルギー反応がでた。
こういう方たちというのは、比較的パスされやすいでしょう。
先進国の中でも、日本のワクチン接種は進んでいません。
これは一見、不幸なことだけれど、
目を凝らせば、それとは真逆の風景がみえてきます。
時間がまだ短く未知なワクチンです。
だから効果より、むしろ副反応のことに関心がもたれます。
そういうデータがあるのとないのでは、不安のふくらみかたがまるで違います。
後追いの接種の利点です。
残り物には福があるのです。
どうしても、ワクチン接種に不安を覚え躊躇される方がいます。
しかしこれはこれで、尊重されなければならないと思う。
本当に摂取を望む方がしっかり接種して、
社会全体をカバーしていけばいいという柔軟な考えです。
医療従事者として私も接種は受けるつもりです。
もうずいぶん前から手元に予診票はありますが、
ウェブ上では肝心の予約が何百人待ちという状況です。
でも本当は、ワクチンはイヤなのです。
奥深くに刻まれた、そういう体質的なビビリなものを私はもっています。
どうか残り物には福がありますように。