それはいまだマスクに慣れない私にとって、とても大きなことです。
息がしやすいといわれるウレタンものも試してみました。
けれど、不織布と比べてましには感じるものの、
口と鼻が閉じ込められる感覚は残ります。
それに、漢方相談という人と話す仕事をしていて、
不織布より性能が劣るとされるウレタンはつけたくありません。
決して大げさな物言いをするつもりはないのですが、
マスクは私にとって、
呼吸することを、つまり生きることを阻害する壁のようなものなのです。
そんな悩みがあるのをおくびにも出さずに私は平静を装って、
恐る恐る周囲にマスクについて訊ねます。
すると、もはやマスクは体の一部なんだ、
などととのたまう強者がいることがわかったりして、
その尋常でない馴染みかたに愕然としてしまうのです。
マスクのことが頭から離れなくなっています。
「マスクはイヤだ~」「マスクは苦しい~」のフレーズが一日24時間、
リフレインして止まりません。
神経を「全集中」の型にさせてそれに抗う私。
この闘いはしばらく続きそうです。