晩酌

好みの濃い味の地酒を約1合。
私は週に1日か2日だけ晩酌をします。

ときどきしか飲まないうえに、夕食を摂らずに空腹に飲むので、
酒に対する体の感度が非常に高まって、
酒本来の旨味や香りを格別に味わうことができます。

その「格別に味わう」という感覚を、
具体的にどう表現したら、うまくわかってもらえるかな・・・

酒をついだグラスをかざしたときの、
酒米の香り高き熟成成分が鼻腔にツ~ンとくる感じとか、
酒を口に含んだときの、
少し甘辛みのあるフルティーなとろり感とか、
のどから酒がするりと流れ込み、腹に降りて受け止められ、
吸収されるときの最初のピリピリ、
徐々にじわ~んとハラワタに沁み渡ってくる感覚であったりとか、

酒だ、酒だ、待ってたんだよ~ とプチプチと湧き上がってくる、歓喜にも似た生体反応──
そういうものが確かに、私のなかで感じられるのです。

ついでに言うと、晩酌のときは酒以外、なにも口にしないので、
翌朝は快感なことに、“胃腸の休まった感”とともに、すっきり目覚めることができます。

もともと、私はアルコールに強いほうではありませんが、
ずっと以前は、毎日2合くらいだったかな、飲んでいました。
それは、ストレスでとか、そんなんじゃなくって、
今思えば、ただ惰性に流されていたんだと思います。

あの頃と比べて今は、適量の酒の美味しさを存分に味わって飲むという、
極めて健康的で潔い晩酌をしています。

毎日飲む晩酌というものが、どれほどのものだったのか。
ブログを書きながら、惰性で飲んでいた頃を振り返りました。

実はいまもときどき、もっと飲みなたいな、と思うときがあるし、
そんな私のことをストイックすぎると”のんべえ”の友人はのたまうけれど、
じゃあそれと引き換えに、
ときどきの晩酌で得られる大きな喜びを失ってもよいのか、というと、
それは絶対嫌なのです。