利尿と発汗

前回のブログは、ショウガについて書きました。
ショウガは体を温めますが、
ショウガの皮には利尿作用があり、体を冷やしもします。

寒くなると、トイレの回数が増えますね。
つまり、ショウガの皮のような、利尿作用があるものは、
体を冷やすのです。

体を冷やすにも、キンキン「大寒」、普通「寒」、少し「微寒」、
微妙「凉」といったふうに、程度があります。

ショウガの皮は「凉」。
「大寒」や「寒」でないのは、
ショウガの大部分を占める、皮を除いた中身が温めるものなので、
皮の冷やすのが、抑えられてしまうからです。


冷やすものはふつう、利尿のような、降ろす作用があります。
逆に熱いもの、例えば火力という熱エネルギーは、昇る作用があります。
だから汗を出すには、温めて上昇させ、汗腺を開かせる必要があるわけです。
冷たくしたら、汗腺は閉じて汗は出ません。

尿も汗も、元は体内の水分。
しかし、「利尿」と「発汗」には、根本的な違いがあります。