「子どもの漢方薬」でした。
伝統医学では、子どもの体質を「純陽」とか「稚陰稚陽」と表現します。
はて? なんだか難しい用語がでてきました。
でも大丈夫。やさしく説明しますので。
「純陽」の「純」は、充実すること。
「陽」は熱エネルギーのことです。
人間が生きていくためには、
「陽」という活力と、水や栄養素といったモノ、「陰」が必要です。
子どもはいつも元気いっぱい。
身体機能が活発で、成長が著しい。
まるで「陽」が溢れんばかりだから、「純陽」というわけです。
子どもの平熱が37°Cを軽く超え、
病気にかかっても回復が速いということからも、それを説明できます。
「稚陰稚陽」の「稚」は、幼いとか未完全なこと。
子どものからだには多量の水分、「陰」が必要なのに、
「純陽」であるため、「陰」が蒸発して不足すると言うのです。
また「純陽」とはいっても、
子どもの抵抗力はまだまだ低く、大人と比べたら「稚陽」にすぎない。
このため、病気にかかると進行が速く、
高熱になるなど病気が重くなりやすいのです。
こんな話をしながら、今月の講座を無事に終えたのでした。
受講してくれたみなさま、ありがとうございました(*^_^*)