保守としての漢方

今年は政治の世界で、「保守」や「リベラル」と言われる立ち位置が、
盛んに議論に上がった一年でした。

「保守」が、伝統的価値観を堅持するものであるのに対し、
「リベラル」とはおおむね、従来の価値観を打破して改革を主張する、
かつて「左翼」や「革新」と言われた、その姿を変えたものを指すようです。

ところで話題は変わりますが、
漢方薬の原料となる生薬の価格が近年、高止まりの状況にあります。
原因は、天然品の枯渇、世界的な需要の増大、栽培や輸送にかかる人件費の高騰
─などがあげられます。
そこで、一部の有識者から、
「天然生薬と同等の成分を含む有機化合物の開発を進めるべきだ」との
まさに「リベラル」的な意見が提言されるようになっています。

人工的な製造が可能になれば、栽培や採取などの手間が省かれ、
均一の成分を含むものを安定的に安く供給できるようになるというわけです。

が、それが本当によいことなのか。
漢方が「リベラル」に向かい、その行き着く先に、
見えないものに気付こうとしない、
物質中心の世界観をとる、現代医学があるのではないのか。

鏡に映るあなたは確かに、あなたです。
しかしあなたの笑顔は、目に見えない縦や横の線であなたとつながる家族や友人や同僚、
そして祖先の優しさという温かなものに包まれていることを忘れるべきではないでしょう。

時代が変わろうとも、変えてはいけない価値を大切にして欲しい。

あなたに、光り輝く素晴らしい年が訪れますように。