あなたは何をイメージしますか?
私は2つ、イメージします。
1つは、「精神的に不安定になる・ぐらつく」という負のイメージ。
もう1つは、心身のバランスを保つための作用をイメージします。
あなたは普通、昼間働き、夜休みます。
胸に手を当てれば、
そこに愛らしい小動物がいるような、
収縮と拡張を繰り返す心臓の優しい鼓動を感じるでしょう。
外に出ると真冬の寒さに身震いし、
暖房のきいた部屋の中ではほんわかと緩みたくなります。
ときに楽しそうにゲラゲラと笑い、
理不尽な事柄に憤怒の念を抱くこともあるかもしれません。
こうしてあなたは、
まるでシーソーやブランコのように左右に、前後に、上下に揺らいで、
心身のバランスを保っています。
「揺らぎ」のない硬直したあなたから、透明な生命の循環は生まれません。
だからあなたは決して、揺らぐことに不安を感じる必要はないのです。
あなたの「揺らぎ」の幅には変化があります。
例えばあなたがまだ若く、体力に自信があるのなら、揺れの幅は広く、
すでに中高年に差し掛かかったあなたなら、
揺れの幅は若い頃より狭くなります。
揺れの幅は、過ごす季節や時間帯などによっても変化します。
例えば夏は冬より代謝が高まるため、揺れの幅は冬より広くなります。
もしあなたが夕方になって疲れを強く感じるなら、
揺れの幅はそれに合わせて朝より狭くなります。
「振り子運動の規則性」を知っているでしょうか?
これは、振り子をつるす糸の長さが同じなら、
おもりの重さや揺れの幅に関係なく1往復する時間は一定である、というものです。
揺れの幅が広くても狭くなっても、あなたはあなた。
結果は同じなのです。
これからもただ、あなたなりの「揺らぎ」で過ごして下さいね。