アウフヘーベン

「アウフヘーベン」って、聞いたことあります?
ほら、あの女性政治家が、よく口にする言葉ですよ。
とはいっても政治の世界だけに限らず、
私だって「アウフヘーベン」するんです。
あなもきっとしているはずです。

話が飛びますが、
更年期障害の代表的な症状である「ホットフラッシュ」。
突然からだがほてったり、顔がのぼせたりし、
ひどいと、そのたびにたくさんの汗が噴き出てしまうこともあり、
これでお困りの人、結構多いんです。

「ホットフラッシュ」には、「ホルモン補充療法」がおこなわれます。
ただ、なかには、この治療が体質に合わないとか、
この治療を受けることに抵抗を感じる人などがいらして、
こうした人たちが漢方薬をお求めになるのです。

「ホットフラッシュ」には、どんな漢方薬がいいのか?
熱くなって不快になるわけですから、冷やす作用のある漢方薬を使います。
「そんなの当たり前じゃ~ん」なんて、思わないでくださいね。
なぜなら、ただバンバン冷やせばいいのかというと、
これじゃあ、ダメなケースもあるからです。

それはほてったり、のぼせたりするのに、
一方では常に、お腹や腰回り、下肢などに冷えを感じ、
発汗後さらに強い冷えを感じるなど、1つのからだに熱い・冷たいの、
性質の異なる症状を抱えるケースです。

こうしたケースに、漢方薬で冷やしすぎると、
もともとの冷えが強くなってしまい、
お腹も冷やしてしまうと、薬の吸収が妨げられる恐れもでてくる。
だから、熱く感じる部分だけを冷やし、
冷える部分にはほとんど影響しない漢方薬を、
その人の体質によって使い分けなければならないのです。

「アウフヘーベン」とは、性質の反対な2つの見方(治療)があるとき、
妥当な点を探りながら2つの見方を調和させ、
2つの見方よりもさらによい見方を見つけ出すことをいうんですよ。
私はいつも、頭の中で「アウフヘーベン」してます(笑)。