夏に向かって

ヒトの体内には太陽の動きに合わせて時を刻み、
生活のリズムを整える仕組みがあります。

だから、私は日の出の時間が早まる初夏頃から、
自然と早起きするようになります。
みなさまは、どう思われますか?

約2千年前の中国で著された、医学に関する書物があるんですね。
そこには、からだの仕組みやはたらきのこと、病気のこと、
治療法、病気にかからないための養生法などが、記されています。

夏の養生法に次のようなものがあるので、ご紹介します。
夏は、万物の生命力がもっとも活発なときだから、
積極的に外に出て行動を起こし、精神を開放しなさい。
日照時間が長いぶん、
朝は早く起床し、夜は遅めに就寝しなさい、と。

逆に冬は、寒さから身を守り、活発な行動を慎みなさい。
短い日照時間のリズムに合わせて、
朝は遅く起き、夜は早めに就寝し、体力を温存しておきなさい、と。

もし、四季のリズムに合わない過ごし方をすれば、
次に訪れる季節に変調をきたすだろう、とも記されています。

夏の暑さをもたらす太陽は、嫌われがちですよね。
でも、その熱源があるから、万物は輝くことができます。

だからこそ、私たちは太陽に「さま」をつけて「お日さま」とよび、
太陽を崇めてきたのでしょう。

さあ、夏に向かって、元気いっぱい過ごしていきましょう(*^_^*)