腰痛はどこから

先週の日曜日の仙台では、腰痛に使う漢方薬のお話をしてきたところなのですが。

結構あるみたいですね。
エックス線で骨や神経を調べてみても、慢性の腰痛の原因がわからないということが。
結局、異常がないから、心理的なストレスが原因なんじゃないかと言われちゃうんだとか。

そう言われても、
生きている限り、ストレスは少なからず感じられるだろうし、
腰痛そのものがストレスにもなるだろうし。
だから、その言われ方には釈然としないものがある。
うん、うん。わかりますよ。そのお気持ち。

「腰椎椎間板ヘルニア」って、聞いたことありますね?

体重を支える1つひとつの背骨の間には、椎間板とよばれる軟骨があるんです。
これが、背骨にかかる衝撃を吸収してくれるわけ。

椎間板は大福みたいな存在でしてね。
なかには“あんこ”のようなゼリー状の物質が、
外側には、コラーゲン入りの“皮”のような繊維があって。

ところが、加齢によって皮の水分がなくなりパサパサになったりすると、
あんこが飛び出してしまう。
こうした状態をヘルニアとよぶのですよ。
これが、背骨を通る神経を圧迫すれば、腰痛を引き起こすというわけ。

ただし、いくらあんこが飛び出ても、腰痛のでない人もいるんだとか。
また、飛び出たあんこは、自然と吸収されたり、元に戻ったりするんだとか。

話を戻しましょう。
現代医学的な原因がないのに腰痛があり、
現代医学的な原因があるのに腰痛がない。
う~ん。これって何でしょう?

要するに、「腰椎椎間板ヘルニア」の痛みの原因が、
必ずしも椎間板にあるとは限らないんじゃないかな。

だって、手術でヘルニアを治しても、
腰痛の取れない人が少なからずいますからね。

現代医学にとっては、見えるものだけがすべてなんだよなぁ。
現代医学よ。本当にそれでいいのだろうか?