身体のケア

雨上がりの曇りの日の早朝は、 濡れたアスファルトの路面から、肌に心地よい涼しさが立ち昇っていた。 日課のウオーキングをしていた。 遠くの筋向こうに、おじいさんが杖をついて歩いているのが見える。 距離が近づいた。 おじいさんは笑みを浮かべながら、 ちょこんちょこんと頭を下げ、会釈するようなしぐさをする。 自分に? 誰だろう? 距離が、ぐんと近づいた。 お互いに向けられ…

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涙活

辛いこと、悲しいことがあった。 自分の思い通りにならないことがあった。 ジタバタして、大泣きして、周囲を困らせた。 涙はしょっぱいものだと、気付かされた。 頬を濡らした涙が乾き始め、 そこに、ふた筋の冷たさを感じると、 高ぶった感情も落ち着いてきて、 泣く前よりも却って、気持ちが軽くなっている。 情動の激しい揺らぎに、 自分に何が起こったのか、 訳が分からなくなってい…

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